ナナツモリ

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作家様インタビュー

2015-01-30
2015.1 にゆさんインタビュー

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Photo HIROSHI TAMURA

 

2015年の霧とマッチ初展示は、名古屋在住のにゆさんによる個展、
「いつも、たまに、ふとおもうこと」。

淡い色合い、ユーモラスな目。
一見ファンタジックな世界の中に、突如現れる白黒のささやき、ドキッとするタイトル。
にゆさんに作品に込める思いなどを聞いてみました。

 

 

— いつ頃から作品を作られているのですか?

 

こどもの頃から絵を描くのが好きで、大学ではよく映像作品を作ったりしていました。

でも就職してから自然と制作活動はしなくなってしまって。
デザイン関係の仕事なので、絵を描いたりすることが全くないわけではないんですが、
自分の作品という意味での制作からは遠ざかっていました。

 

 

— もう一度作品を作り始めたきっかけは?

 

仕事に慣れてきた頃、ふと、このままでいいものか…と思うようになって。
同じような環境の友だちと話していても、やっぱり仕事のことが中心になったりして。
「何かやりたいねー」という話にはなっても結局何もしないまま…。

ある時、その頃まだ学生で自分の作品を作っている子と話したことがあって、
「自分のやりたくないことはしない」みたいな話が出て、それはそれで問題だとは思うんですけど(笑)
でもその時に「人生は一度しかないのだ」と強く感じたのがきっかけかな、と思います。
そこで、せっかく名古屋にいるので、まずはクリエーターズマーケットに出てみようと。

※クリエーターズマーケットは名古屋で行われる東海地方最大の「つくるひと」のお祭り。
北海道から九州まで、約4,500人の「つくる」人が集まる「ギャラリー&マーケット」。

 

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今回の展示期間中はナナツモリにて特別にブローチの販売も。100を超えるブローチ団の団員達。一つとして同じものはございません。

 

 

— クリマに出る!と決めたことは大きいですよね。
「何かをやりたい」と「何かをやる」では全然ちがいますもんね。

 

そうですね。まずは雑貨の制作からはじめたんですが、
一度やり始めたら友だちからグループ展のお誘いがかかったりと、
自然といまの作品制作にまでつながっている感じです。
私にはブローチなどの雑貨制作も、絵のような展示作品制作も
「自分の作りたい物を作る」という点では意識が一緒なので、
何かを作れば作るほど、どんどん気持ちが膨らんでいく感じです。
今年は映像作品も作りたいな~と思っています。

 

 

— なるほど。では次に作品についてお伺いしたいのですが、
作品のテーマや、表現したいことはどんなことですか?

 

作品は自分の気持ちをテーマにしています。
自分の感じたこと、思ったことを絵にしているので、
見ていただいた方に共感していただけたら嬉しいです。

 

 

— 一見すると「雲」や「山」などをモチーフにしているのかなと思うのですが、
何かモチーフはありますか?

 

ブローチをご購入のお客様にも「この山かわいい!」とおっしゃって買っていただく時とか
あるんですが、特にモチーフがあるわけではないです。
もちろん、この山かわいい!と思っていただくのはとっても嬉しい。

でも私が作っているのは気持ちなので、「何かの形」って決まったものはなくて。

だからモチーフは「ない」ことが多いかもしれません。

ただ、どんな作品にも「いいライン」「いい配置」は常に意識しています。
あたり前かもしれませんが…このカーブはこれくらいがきれいだな、とか、
そういう自分の中の基準は、モチーフがあってもなくても大切にしています。

 

 

— 淡い夢のような色彩の作品と、逆に白黒のシュールな作品とがありますが、
それは制作時の心境などが表れているものなのですか?

 

気持ち発信もあるけど、淡い色合いの作品が続いたら、
次は白黒にしようとかって意図して作っているかも。

全体のバランスを考えて、作品を作っているところがあります。

 

 

— その点ではデザイナーとしてのにゆさんが顔を出している感じですね。

 

そうですね…アートとデザインの真ん中みたいな。

 

 

— 自分を表現することがメインの主観的な「アート」と、
他人が見ることを前提とした客観的な「デザイン」が融合しているような感じなんですね。

 

そうなんです。
自分の気持ちを描いているという前提はあるものの、
どこかで「全部淡い色合いだとつまんないな」とか客観的な目線が入ってきたり。
その間を行ったり来たりしている感じですね。

 

 

— それはすごくおもしろいですね!でもにゆさんの作品はその両立がとてもうまく表れている気がします。
デザインとしてもとても美しいし、それだけではない心で感じるものもある。
それでは最後に今回の個展の見どころを教えてください。

 
私の気持ちがテーマなので、見ていただく方にどこか一つでも共感してもらえたら嬉しいです。
世代や環境が違う人にも何か感じてもらえるといいな。

この絵はこれがモチーフで、こういうことを表現していて…と頭で考えるよりも、
心で単純に「この絵すき」「この絵きらい」って見てほしいなと思います。

たくさんの方にご覧いただけるのを楽しみにしています。

 

— ありがとうございました。 

 

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アートとデザインの間を独特の感性とバランスで行き来するにゆさんの作品。
作品に度々登場する“目”にも注目です。

『これは一体なんなのだろう?』
答えを見つけることに意味を感じるのではなく、そんな疑問を持つ気持ちの揺れ自体を
楽しんでいただきたい展覧会です。

期間は2/15までとなっております。ぜひ不思議な世界を体験し、そして共感してみてください。

にゆさん、ありがとうございました!